アデノイド顔貌とは?歯列矯正で治らないと言われる理由も詳しく解説
アデノイド顔貌とは鼻呼吸が困難になることで口呼吸が習慣化し、それに伴って顔の形態が変化した状態を指します。
特徴で口が常に開いている、上唇が短く薄い鼻が小さい顔が長いなどの症状が現れます。
アデノイドは咽頭扁桃と呼ばれる免疫組織の肥大が主な原因であり、これにより鼻呼吸が妨げられるのです。
歯列矯正だけではアデノイド顔貌が完全に治らないと言われる理由は、問題の根本がすでに形成された骨格や呼吸習慣にあるからです。
歯列矯正は歯並びを整えることはできますが、すでに定着した顔の骨格や筋肉の使い方までは根本的に変えられません。
特に成長期を過ぎた場合、骨格の改善は限定的となります。
アデノイド顔貌の改善には歯列矯正に加えて耳鼻咽喉科での適切な治療、口腔筋機能訓練呼吸法の矯正など複合的なアプローチが必要です。
治らないと言われがちですが早期に適切な治療を行うことで症状の改善は可能であり、特に成長期の子どもであれば顔の成長をより良い方向へ導くことができます。